2011/07/30

報道記者よ測定器を持て

最近のテレビや新聞報道とそれにより醸成される世論に意見がいいたいと思う。意見は二つ、簡単に言う。

ひとつ目は「がんばれ日本」「日本はひとつ」「絆」についてである。
  この大災害の前の日本は、どうだったか?端的に言えば、「格差社会」と「無縁社会」であった。ワーキングプアや失業者を多数輩出、それを自己責任だとして、無視する世の中になっていた。それが、「災害ボランティア」の活躍(これは事実としてある。私も最大限の敬意を払っているが)を表舞台で大きくとりあげて、「日本人は捨てたものではない」という世論をつくりあげている。が、弱者を切り捨てて行く本質は、災害前とまったく変わっていない。避難所から出たくても出られない人、仮設住宅に入っても、生活がままならない人が多数出てくるのは目に見えている。彼らと結ぶ「絆」とはなにか?連帯という意味で使っているのなら、そういう社会的な仕組みを作り上げる方向に動かなくてはならない。果たして、そういう方向に社会は動いているのだろうか。まさか絆本来の意味、「自由を束縛するもの」という語義を知って使っているのではあるまい。報道記者諸君、富の偏在を測定しようではないか。

二つ目は「放射能汚染情報」の提供方法についてである。新聞にもテレビにも継続的に分かりやすくは提供されていない。ネット上にはいくつかあるが、一般大衆向きに見やすく、分かりやすく表記されてはいない。全国の天気予報のコーナーで、日本地図を示し、主な都市の最高気温を表示、昨日との差を+、-、で表しているが、あれを放射能汚染でやって貰いたい。スギ花粉情報・熱中症情報は、すぐ実施したのになぜ放射能ではやらないのか。

新聞・テレビ等の報道機関が独占資本の圧力で難しいのなら、なぜ、野党は、HPでやらないのか。チャンスではないか。「市民のため住民のため国民のため」と言っていながら、その人たちに必要な情報を提供していないではないか。それは政党の仕事ではないと開き直る前に、今はとにかく、わかりやすく、継続して、放射能汚染情報提供してこそ「国民のための政党」と言えると考えるべきだ。

稲藁汚染が放射能流出より4ヶ月も経過してから問題になる。そのこと自体がモノスゴクオカシイのだ。賢明な報道記者たちよ恥を知ろうではないか。計測器を持ち歩き、自ら取材して報道する姿勢を貫徹して初めて報道記者だと思おうではないか!自社が報道しないのなら、記者個人のHPでも手段を工夫して報道すればいいのではないか。とにかく、国民は、分かりやすい放射能汚染情報の継続提供を待っている。

   寒い夏激して汗を蟷螂の斧 

歩行数 15,345 累積歩行数 1,292,535

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2011/02/14

指定管理者ーある施設を利用して考えたこと 番外編

先日の愚考に掲載できなかったことがあった。私の聞き取りが不正確で曖昧情報になること、そしてまた、指定管理者とは直接関係のないことだったので見送ったのだが、完全に忘れる前に「こぼれ話」として書き残しておきたい。

さきに紹介したように、当市は「安心安全なまちづくり」を推進してる。現在まちを歩くとすぐ気がつく「地震につよい水道管に取り替える工事」が、その象徴的な仕事になっている。

過去に大きな被害を伴う経験をしているから、まちづくりの筆頭に「安全安心」をすえても誰からも歓迎されこそすれ非難されることはない。

ところがである。8つある「市民センター」内の図書室の書架の安全性が問題となった。いや、全体的に安全点検を行ったわけではない。ある地域の図書室の書架がスチール製の倒れ易い、また、揺れると、棚ごと本が落下する危険の高い書架であることが、一目でわかるところがあった。

そのことに気がついたのは、求められて配本に訪れた図書館の職員、先の大地震で書架の本のほとんどを落下させた経験を持つ職員であった。そこで、すぐにより安全な木製書架、出来れば低書架への買い替えをそこの職員に進言した。そして、安全安心予算があり、優先される筈との情報も付け加えた。

さて、その進言の処理のされかたである。市民センターの職員は、その進言を入れ、市役所の「市民協働課」か、図書室担当の「生涯学習課」かのいづれかに連絡した。(この辺の私の記憶が曖昧)その結果、図書館の担当者が、そのどちらかの課の課長に呼びつけられて「余計な口出しをしないように」と叱責されたそうである。

これが、「安全安心のまちづくり」を筆頭スローガンにかかげる市の行政内部のある実態の一部である。いかに公務員が情けない仕事をしているかの一例にもなるが、指定管理者の施設でなければ、すなわち直営であれば、もっと違った対応になったのではないかと思う。

いずれにしろ、昔のスチール製の書架は地震には弱すぎる。(私が営んでいた子供文庫のスチール書架も地震で完全に倒壊した。これを契機に蔵書をふるさとの母校に寄贈し、文庫を閉鎖した。安全性が確保できないと判断したからだ)子供たちが書架の間にいるときに地震がこないとはだれにも言えないのだから、棚の固定、書架の固定等の応急措置を加えておき、予算が確保できれば、耐震対策の十分な書架に買い換えて欲しいと思う。

「安全な書架が入るまで図書室は休みます」そんな張り紙が出てはいないだろう。まさかね!!??「地震と悪行政は、まさかのときにやってくる」

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2011/02/11

指定管理者ーある施設を利用して考えたこと

0.はじめに
 これは、私の個人的な体験をとおして考えたことを指定管理者を考えるときの参考材料に供したいと、書き留めておくものである。この体験をとおしてみられたことが、日本の指定管理者施設に普遍的にあるのか、極めて限定的にあるのか、私には分からない。(指定管理者がうまく機能している施設があれば教えていただきたいと思う)

1.体験したこと
 昨年2010年11月のことである。コルデコット賞(註1)を受賞時の挨拶をまとめたスピーチ集を和訳していて、確認したいことがいくつか出てきた。土曜か日曜であった。市立図書館まで出かけて行って、いくつかの疑問を当該絵本を見つけて解決していったが、1冊だけが見当たらない。自宅のパソコンから図書館にあることは確認していたので、館内のパソコンで調べると、地区公民館に貸し出していることが分かった。そこで、その公民館に行き、事務室にいた方に来意を告げると、閲覧も断られた。今日は図書室は開いていない、土曜日曜祝日は休みだということであった。
 後日、市立図書館の職員に、この事実を伝え、こういった場合、図書館で依頼状のようなものを発行し、それを公民館の職員に見せれば、貸し出しはともかく、閲覧だけでもできるように改善をお願いしたが、まだ改善されていない。

2.この体験で分かったこと
 私が公民館だと思っていたところは、公民館ではなく、「市民センター」であり、その管理運営は指定管理者があたっている施設であった。ということは、私が図書館に申し出た改善提案は、図書館に改善の意図があったとして「市民センター」を管轄する総務部市民協働課と教育委員会生涯学習課の両者と協議し、その結果を持って指定管理者と協議するという手続きが必要になるのであろう。そこで、指定管理者導入までの経緯を調べてみた。以下は市ホームページからの引用である。

「○○○市民間活力の推進に関する指針及び同推進プラン(平成189月)並びに協働のまちづくりの推進策として、地域づくりや生涯学習活動の拠点である公民館を発展させ、地域まちづくりの拠点機能を併せ持つ地域の総合拠点とするため、平成194月から公民館に市民センターの併設を行いました。
 さらに、地域が管理運営を行うことにより、地域活動が更に活発化し、施設活用の増大など、その効用を最大限発揮できるものと考え、平成214月から指定管理者制度に移行しています。 

指定管理制度導入のねらい

①地域の活動が更に活発化し、施設活用など施設機能を十分生かせる。
②地域住民等との強力なネットワークにより、住民ニーズに対応できる。
③施設運営に係る人件費を節減できる。
④さまざまな事業展開により、地域力の増大、地域活性化に期待できる」

ここで重要なことが分かった。それは、公民館を発展させたのではなく、単に廃止したことだ。法的に言えば「社会教育法」を切って捨てたということになる。社会教育法の何たるかを知らない人が管理運営にあたっているということになるだろう。地域に密着すればするほど、戦後日本が獲得してきた民主的法体系から、かつての慣習法が支配する「ムラ社会」への回帰がすすむのではないかと危惧する。(後述)

さらに上の引用から行政内部の問題を推量すれば、公民館に併設したはずの「市民センター」が公民館を捨てたことが大きな問題になったはずだ。これは生涯学習課(社会教育課)の軽視に他ならないからだ。後発の総務部市民協働課に押しのけられた生涯学習課が面白くなく、住民には無関係の両者の感情的軋轢があり、意思決定に余計な時間がかかりがちだと聞く。

こんな行政内部の問題とは無関係に住民へのサービスがきちんと行われていれば、私も、とりたてて問題にはしないのだが、そのサービスをする体制が出来ていない。わざわざ尋ねて来た住民の5分もかからない願いを「私の仕事の範疇外だ」と断る。確かに、その職員は、命令された仕事を忠実に果たしたのだと思うし、自分の職場が賃金を得る場所以外の何であるのかを考えたことはないとしても致し方ないように思う。

民間活力の導入推進の際、為政者たちは「土日祝日夜間労働を拒否しがちな公務員労働の硬直化」を徹底して叩くことから出発した、そうして出来た彼らの考えの完成型である指定管理者の管理する施設で、「土曜日曜祝日は休みだ」という。これほど住民と公務員を愚弄した策がどこにあるのかと私は思う。そうして、それは「市民協働のまちづくり」の基本精神を謳いあげた以下に引用する「都市宣言」を完全に無視している。これまた住民の期待に大きく背くものだ。

3.具体策は基本精神を裏切る

 市民協働のまちづくりによる都市宣言

みんなでつくる安全安心のまち

自然と人が融和するまち

愛があふれる子育て支援のまち

だれもが本に親しむまち

あいさつがこだまするまち

心うきうき明るい食卓のまち

 以上の6項目からなる「まちづくりの目標」には、それぞれ簡単な説明文がついている。本稿にぴったりの「だれもが本に親しむまち」の説明は「生涯学習は、人生を豊かにする源です。「読書」は日常生活に必要な「聴く・話す・読む・書く」といった能力を高めるだけではなく、将来を担う子どもたちにとって人生の可能性を広げるきっかけにもなります。先人の知恵と知識が凝縮された「本」を個人・家庭・地域に広め、読書が習慣化されるまちづくりを目指します。」となっている。

私を応対した市民センター職員は、この「都市宣言」を知らない。知っていれば、図書室の鍵を開けてくれたはずである。命令されていないことであってもである。

ここで市民センターの指定管理者の運営業務について、関係部分を引用する。
①協働推進事業
②地域づくり団体の支援及び相談事業
③地域リーダーの育成
④生涯学習事業
⑤定期教室、学級等の開設
⑥スポーツ・レクリエーション等に関する大会や集会の開催
⑦図書、記録、各種資料の整備、利用の推進
⑧社会教育活動を行う団体・サークル等への情報提供及び連絡調整並びに各種相談
⑨センター活動に関する広報業務

 この⑦図書、記録、各種資料の整備、利用の推進と私の願いにこたえることは本来業務にきちんと入っている。休日はその業務を行っていないだけである。しかし、これは小さなことではない。本来業務である「図書の整備、利用の促進」、その図書の整備が自力では出来ないから、図書館から借りているという事実を理解していない。また、運営次第で図書館の分館機能を持つ、図書館から遠くに住む人々にとっては、恰好の施設になりうることを理解していない。そこで管理者に問題はないのだろうかと、指定管理者の選定方法をみてみた。以下もホームページからの引用である。

地域に指定管理の受託できる団体として、地域自治組織を育成し、今回、8つの自治組織から各市民センターの指定管理者としての申請があり、○○市指定管理者選定委員会の審査を経て選定しています。
なお、審査の際の候補者は公募によらず、地域自治組織に限定し審査を行っています。
 施設ごとの指定管理者は下記のとおりです。経費については、直営経費(H19実績額)と比較し、71百万円の減となっています。
 直営と指定管理の経費比較において、事業経費についてはほぼ同額であり、人件費面で市職員ではなく、地域の人材活用を行う事で経費削減を図っています。
 子育て繁忙期を過ぎたお母さんや、早期退職者など地域には隠れた人材がいるものです。こうした人材を発掘し、まちづくりに参加してもらうことがポイントであると考えています。

【施設ごとの指定管理者】

(1)○○東市民センター ○○ひがしネットワークコミュニティ

(2)○○西市民センター ○○西コミュニティ協議会

(3)○○市民センター ○○まちづくり協議会

(4)○○市民センター ○○地区自治協議会

(5)○○市民センター ○○コミュニティ協議会

(6)○○市民センター ○○地域まちづくり協議会

(7)○○市民センター ○○まちづくり協議会

(8)○○市民センター ○○コミュニィティ推進協議会

指定管理者の担い手は、各地域の自治組織になっており、それは同時にまた、以下に引用する文中にある

「○○○市では、平成17年度より、市民協働のまちづくりに取り組んでいます。
将来にわたり住み良いふるさと「○○○○」を維持していくために、地域に直接かかわる具体的な課題について、市民が主体的にまちづくりに取り組み、地域単位でまちづくりの立案運営を可能となるような自助自立型のまちづくりを目指しています。」

課題解決を期待される極めて大切な組織である。ところが、この組織、いつ誰がどのようにして対象地域の住民の意思を問い結成されたか明らかではない。少なくとも私にはその意思を問われた記憶はない。それが、もう既に「市民センター」の指定管理者として公に認知される存在になっている。かくして既成事実が作られたのである。

私が、2.の文中で「戦後日本が獲得してきた民主的法体系から、かつての慣習法が支配する「ムラ社会」への回帰がすすむのではないかと危惧する。(後述)」と書いておいたのは、このことに関係する。そして、指定管理者選定方法のところで引用した文中の「子育て繁忙期を過ぎたお母さんや、早期退職者など地域には隠れた人材がいるものです。こうした人材を発掘し、まちづくりに参加してもらうことがポイントであると考えています」にも関係する。

これらの引用した文書は、市役所職員が書いた文である。公文書である。このなかに正直すぎるほど、市役所のネライが表現されている。つまり、市役所職員を削減し、サービスが落ちても仕方がない、住民からの不満が顕在化すれば、住民自身に解決してもらおうという魂胆を明らかにしていると言える。

地域自治の担い手となる自治組織は、地域住民が選ぶものであるから、市役所は関知しない。つまり、民主的に選ばれた人によって民主的に運営されているかどうか中身にはタッチしない。また市民センターの要員採用へのアドバイスをこう堂々と公文書中に書くとは、恐れ入る。安い賃金だから、人は集まらないという負い目があったのだろうが、そこには、「住民にあまねく周知し公平に選らんでほしい」というようなことは全く出てこない。ボスが適当に選んでいいと言っているようなものだ。

「ムラ社会」への回帰、これは大げさではない。私の集落の神社の祭礼を例にする。氏子数が減って、運営が難しくなったので、地区総会に図って地区民全員に当番を割り当てた。全会一致の決定である。この種の提案はボスによって行われ、反対意見を言う人はいないのが通例。神社の祭礼は、宗教行事である。これを全員に強制して憚ることがないのだ。憲法の信教の自由への理解などまるっきりないのである。

これが対行政なら、文句や異議はいくらでも言えるが、地域のボスには言えない。果たして、為政者は、そこまで見越しているのであろうか。私は見越していると思う。

4.おわりに

市直営にしろ指定管理者にしろ、その施設の機能が十全に発揮されるためには、そこで働く職員の意識と能力が重要となる。つまり人次第なのだ。業務内容が法規で細かく規定されている部門はともかく、社会教育の分野は、自由裁量の幅が広く、それこそ、人次第の分野である。行政は、公務員試験という競争試験で、公平に、職員を採用することにしているが、これは最低限のレベル維持という機能を持っているだけで、社会教育の分野では、特に、専門的知識とそれを常にアップデイトしていく自己研修姿勢、常に向上心を持つ情熱を持つことが重要な分野なのだ。その特性を為政者たちは重要に感じてこなかった。

その結果、社会教育施設も人事異動の一つの部署でしかなく、知識も意欲もない職員が配置されるケースが多くなり、結果、指定管理者が管理する職場となんら変わりがない職場となったところも多く見られるようになっていたのかも知れない。

「子育て繁忙期を過ぎたお母さんや、早期退職者など地域には隠れた人材がいるものです。こうした人材を発掘し、まちづくりに参加してもらうことがポイントであると考えています」こう市民センターの職員採用について堂々と書いて恥じないのもそうした現実の反映だったのか。市民センター職員の採用の実態を知らないで、こう断定しては、言い過ぎかもしれない。が、社会教育や地域づくり活動に理解と知識を持つ隠れた人材を見つけようと努力した形跡が全く見られなく、実際にいる職員も、そのようには見られなかったから、そう断定した。採用の経緯をオープンにして、私のような勝手の見方を封じる対策もとっていただきたいと思うが、その大元の組織「コミュニティ協議会」自体の形成過程、規約、役員さえも明らかにしていないのだから、期待はまったくできない。

このようにして、行政は、住民からだんだん遠く見えなくなっていく。「地域住民等との強力なネットワークにより、住民ニーズに対応できる」というスローガンが、いかに空洞であることか。具体策は常に基本精神を裏切り続ける。私たちは、そうならないよう注視していかなくてはならない。

註1:コルデコット賞は前年にアメリカで出版された絵本の中から最も優れた作品を描いた画家に贈られる賞で、アメリカ図書館協会が選定する。

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2010/08/03

JA環境保全米の立て看板

JA環境保全米の立て看板殿

P1010109

貴殿が散歩道傍の田圃に立っていただくようになって、もう2ヶ月近くになります。米どころに住まいながら稲作については何も知らないので、毎日、貴殿を見、どのような数値が記入されていくかを楽しみにしていました。

ところが、穂が出始めた今日になっても、建立時に記載されたままの状態です。貴殿は、おそらく環境保全米のPRのために建てられたのだと思いますが、貴殿自身も担当者に呆れているのではないでしょうか?これでは逆効果ですよねえ。

JAと耕作者が分かっていればいいことなら、貴殿が立っている必要はありません。記入項目も未記入項目の方が圧倒的に多いのですから、私の稲作知識も空白ページのままであります。

「環境保全米の管理は、きわめて杜撰である」ことを宣伝するために、貴殿は立っているのではないと思いますから、貴殿に成り代って、声をあげておきました。効果があればいいですが?!

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2008/03/19

自治体ホームページ論 4

自治体ホームページ論 4 特論

公立図書館の地域資料室とホームページ

これからの図書館に期待することーわたしがしようとしてできなかったこと

まちづくりの中心に図書館を

 地域資料室の設置と積極的運用を

 地域行政資料の網羅的収集と積極的活用

   議員・役場職員・青年会議所メンバー・住民ボランティア・住民運動にたずさわる人びと・地域を学ぼうとする人々(小中学生をふくむ)

  防災マップ。伝説・民話あんない図。町内でみつけた昆虫。植物。鳥。etc 地域学へと・・・

上は、私が図書館を退職したとき、近くのまちに呼ばれて、話をさせていただいたときのレジメの一部である。これを基に、一つの提言をする。テーマは、「公立図書館の地域資料室で自治体ホームページの制作をしては」ということになる。

1.図書館は、単に、市民に本を無料で貸し出すところではない。

 図書館への大方の理解は、本を借りるところ、くらいで止まっている。それは、理解不足なのだが、それは図書館の責任であって、大方の責任ではない。図書館の仕事の仕方が、資料費不足や専門職員不足などのために、本来するべき、「貸出」以外の仕事、例えば市民の知りたいこと、研究したいこと、調査したいことに積極的に対応して援助する仕事をしないで、すませてきた結果である。つまり現在の図書館は、財政危機等の影響を受けて、成長しきれていない中途半端な状態にあるのだ。

2.まちづくりの中心に図書館を

 成長した図書館の全体像を今提示する余裕はないが、一例をあげよう。郷土史料室は、地域資料室へと変らなければならない。いままでの郷土史料室も、地域の貴重な記録、古文書等を発掘し、収集し、解読し、提供するなど、立派な仕事をしてきた。その仕事は、そのまま継続し、さらに、地域行政資料を網羅的に収集し、活用しやすいように組織化していかなくてはならない。現在も大半の図書館は、すでにこのようなことはやっていると答えるであろう。が、扱いが静的なのだ。行政資料の収集にしても、発行部署からの送付を待っているだけになりがちである。

「地方分権の進展に伴い、地方公共団体は、自らの責任と判断で地域・住民のニーズに主体的に対応していかなければならない。そのためには、行政情報の積極的な提供・公開による行政運営の透明性の向上やより幅広い住民の意見の行政への反映が不可欠である。政策の企画・立案、決定、執行、評価の各過程において、これまで以上に積極的に情報公開を進める等、行政運営の透明性を向上させ、住民に対する説明責任を果たしていくことが求められている。」

上は、既に見た「新電子自治体推進指針」よりの引用である。この行政情報の積極的な提供・公開は市役所のどこが実施主体となるのだろうか。事務分掌規程をひっくり返して、なるべく自分の守備範囲外におきたい、大方の課長の反応だろう。図書館長もまた、同じではいけない、というのが私の主張だ。これこそ、図書館の仕事なのだ。

行政内部が制作したすべての資料を網羅的に収集し、提供しやすく、分類、整理、配架し、提供する。これが、図書館の仕事でなくて、他のなんだというのか。その資料を使って、例えば、防災マップ。伝説・民話あんない図。町内でみつけた昆虫。植物。鳥。等の分布図などを制作する大きな机がある部屋。そこが地域資料室である。そこには、いろいろな市民、小・中学生も訪れる。議員・職員も集まる、そんな場所が地域資料室である。今までの静的な資料倉庫とは違う、新たな市民のための活動が図書館で展開される。また、図書館である特徴として、行政資料以外の地域資料があり、当然、一般の図書資料がある。例えば、地域資料のなかには、新聞の折込ちらしがある。これを使って、地域の物価変動調査が行われることもあるだろう。そして、その調査結果が、また、新たな資料として、加わっていく。

また、行政情報の提供は、行政への疑問や批判を誘発することがある。それへの対応という仕事、「これは図書館の仕事ではありません」と逃げないことが大切だろう。市民が知りたいことに対応して、それへの解決手段・情報を提供することは、図書館本来の仕事、その中に、行政相談窓口や相談所の設置が加わるだけである。今までの図書館とは異質の仕事が加わる、「嫌だ、無理だ」と考えてはいけない。それだけ、図書館が成長するのだ。住民のために、また、住民と役所の「協働」のために、急激に変化しつつある地域社会から噴き出してくる「前例なき公共課題」を解決できる力を、職員にも、市民にも、議員にも、つけていくための場所、真の自治体にはなくてはならない場所とするのだ。今までの人事体制と予算の見直しが必要となるのは、当然。新たな自治体創設への中核施設くらいの意気込みを持ってことにあたるべきなのだ。幸い、図書館員には「奉仕」の精神がある。「住民サービス」が仕事だという思想がある。利用者に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と普通に声をかけられる人たちだ。統治行政の残像の消えない、他の職場よりは、一歩くらいは、住民の近くにいる。

さらに、図書館は、役所が休みの日も開いている。それだけでも、住民の利用しやすい施設なのだ。そこで行政相談にも応ずるのだ。別に図書館員が対応しなくてもいいだろう。週ごとに担当課を決め、担当者を図書館に派遣してもらう。週末の土日は課長か部長に相談員になってもらうのもよかろう。図書館との協力事業としていくのだ。そうして、図書館は第二の行政庁舎としても機能していく。

3.図書館でつくる自治体ホームページ

印刷媒体である行政資料の収集・整理・提供、これは、図書館の基本的な仕事の一部である。(いろいろな理由で、等閑視されてきたきらいがあるが)

それがデジタル化されたものが、自治体のホームページなのだから、図書館の仕事にしてもおかしいところは何もない。けれども、図書館でホームページを制作している自治体は存在しない。発想さえもなかった。それだけ、私の提言は、とほうもない暴論と取られる下地が十分すぎるほどにある。が、これは真面目な提言なのだ。

広報広聴課との統合、つまり、広報広聴課の予算と人員をいただいて、もちろんホームページ制作費もいただいて、地域資料室を図書館が運営する。これなら、「とほうもない」から一歩二歩実現可能へと動くのではなかろうか。

2000年の地方自治法改正を契機として、好むにしろ、好まないにしろ、市町村は変らなければやっていけなくなった。前例踏襲の行政から脱皮し、新たな行政のしくみをつくっていかなくては、住民の負託にこたえられない。その第一歩として、「ホームページを図書館でつくる」こと、地域課題を住民・職員・議員が共通の情報を共有して考え、解決策を打ち出していく場所としての地域資料室を運営すること、ここから行政改革が始まる。これが、とほうもない暴論だろうか。

とにかく、事態を静観しているより、動いて実践していかなくては、住民のためになる自治体は生まれない。我々は変らなくてはならない。未来は、自分自身を含む現状の変革からしか、生まれないのだ。

 

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2008/03/18

自治体ホームページ論 3

3.自治体ホームページ論の実例
2.で紹介したWEBサイト・コンテンツの中の、「新電子自治体推進指針」から、自治体ホームページに言及した部分を引用する。

新電子自治体推進指針(総務省・平成19年3月20日)
目標:住民の視点からホームページを刷新・改善することにより住民への 分かりやすい情報提供や行政の透明性の拡大を推進する。
【現状・課題】 地方分権の進展に伴い、地方公共団体は、自らの責任と判断で地域・住民のニーズに主体的に対応していかなければならない。そのためには、行政情報の積極的な提供・公開による行政運営の透明性の向上やより幅広い住民の意見の行政への反映が不可欠である。政策の企画・立案、決定、執行、評価の各過程において、これまで以上に積極的に情報公開を進める等、行政運営の透明性を向上させ、住民に対する説明責任を果たしていくことが求められている。既に、ほとんどの地方公共団体でホームページが開設され、一定の行政情報が提供されている。しかしながら、提供する情報が古い、住民が知りたい情報がない、乏しいなど内容的に不十分なホームページや、見やすさ、検索や情報の探しやすさ、アクセシビリティの確保等、使いやすさを改善する余地のあるホームページも存在する。今後、住民の視点から、ホームページを評価、刷新し、分かりやすい情報提供を実現する必要がある。また、電子メールで住民の意見・要望を受け付ける取組は多くの団体で行われているが、ホームページを利用したパブリックコメントについては特に市町村においては十分になされていない。行政により幅広く住民の意見を反映する取組を推進していくことが望まれる。(赤字は引用者による)

Ⅱ今後の重点的な取組事項
1 行政サービスの高度化
(5) 住民への分かりやすい情報提供と行政の透明性拡大
①ホームページの刷新・改善 ・ 住民の視点でホームページを評価・診断し、内容の充実、使いやすさの向上を図る。
・ 携帯電話からのアクセスへの対応など機能を充実する。
・ 高齢者や障害者といった、ホームページの利用に何らかの制約があったり利用に不慣れな人々を含めて、誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できるようウェブアクセシビリティを向上する。
②行政の透明性拡大
・ ホームページ上で、各団体の財政状況や調達情報等を提供したり、政策の企画・立案、決定、執行、評価の各過程における段階において積極的な情報公開を進める等、行政運営の透明性の向上を図る。
・ ホームページ上でのパブリックコメントの実施や事前に登録した住民からの電子アンケートなど、行政により幅広く住民の意見を反映する取組を推進する。

 政府の電子自治体政策は、コンピュータ業界よりの政策だと批判されることがあるが、少なくとも、自治体のホームページについての現状認識や今後の課題について上に引用した部分は、当たり前のことを当たり前に書いた、つまり、誰もが拳拳服膺すべき教科書のようなものだと思うが、いかが。

4.自治体ホームページの実例 

少なくとも自分の住む県内の全自治体のホームページくらいは、じっくりと見ていただきたい。また、Nippon-Net home page を活用して、他地域のできるだけ多くの実例をみていただきたい。それから、全国広報コンクールの入選自治体のホームページも見ていただきたい。毎年行われているようだから、じっくりと見ていけば、それなりの見方ができるようになるだろう。ただ、審査員には、対象自治体すべてについて、ホームページ上に住民の欲しい情報があるのかないのか、具体的に知るのは困難だから、どうしても、WEBデザインに重点が置かれがちになるのではないか、そんな気がするときがある。

ホームページの比較基準とその実例 

自治体ホームページ・まちづくりランクング http://www.spacia.co.jp/hp-rank/

市区町村ホームページランキング ベスト20 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/sityousonnhprannkinngu.htm

自治体ホームページのアクセシビリティ http://www.jj-souko.com/elocalgov/contents/c097.html

シニアに使いやすい、魅力的な自治体ホームぺージ調査2003(都道府県編)http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NGT/govtech/20050511/160675/

東京都公式ホームページガイドライン http://www.soumu.metro.tokyo.jp/13it/dl/webguideline.pdf

地方自治体Webサイト ユーザビリティ評価http://www.mri.co.jp/REPORT/LOCAL/2007/03/20070301_bsc04.pdf

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2008/03/17

自治体ホームページ論 2

2.自治体のためのIT(Information Technology)あるいはICT(Information and Communication Technology)
自治体のための情報技術はホームページを含む大きな概念。狭いホームページだけに捉われることなく、幅広い知識を入手しておくことは大切。ホームページに関しては、コンピュータ業者や電算担当者に、どういう中身にしたいか説明できる程度の知識があればいい。技術に精通する必要は少ないので、器械に弱いと腰を引くことはない。

図書
『成果に結びつくITガバナンス』日本都市センター編・刊 2007。212p30cm。978-4-930991-73-7

『電子自治体 その歩みと未来』御園慎一郎著。日本法令。2006。269p21cm。4-539-71991-2
『日本を二流IT国家にしないための十四カ条』木下敏之著。日経BP企画。2006。288p19cm。4-86130-213-7
『ICTで変る自治体経営戦略』電子自治体研究会編。ぎょうせい。2006。221p21cm 4-324-07961-7
『電子自治体の情報政策』市町村アカデミー監修。ぎょうせい。2006。285p21cm。4-324-07196-9
『インターネットで自治体改革』小林隆著。イマジン出版。2006。124p21cm。COPA BOOKS 4-87299-433-7
『電子自治体の○と×』畔上文昭著。技報堂出版。2006。237p19cm。4-7655-4444-3

『自治体改革 10 情報改革』西尾勝/神野直彦編集代表。ぎょうせい。2005。253p21cm。4-324-07335-X
『市民にやさしい自治体ウェブサイト』山田肇編著。NTT出版。2005。242p21cm。4-7571-0170-8

『WebアクセシビリティJIS規格完全ガイドー自治体・公共機関・企業のためのバリアフリーなWebサイトの作り方』
アライト・ブレインズ編。日経BP社。2004。256p24cm。4-8222-1486-9

『インターネット広報の普及・進展と自治体』賀来健輔著。大学教育出版(岡山)。2003。189p22cm。4-88730-542-7
『実学自治体のための統合型GIS』渡邉孝三著。日刊工業新聞社。2003。213p26cm。4-526-05153-5
『自治体ITガバナンス』美馬正司著。ぎょうせい。2003。174p21cm。4-324-07096-2
『電子自治体入門』情報化推進国民会議事務局編。NTT出版。2003。264p21cm。4-7571-2112-1
『電子自治体への取組ー地方自治体IT施策事例集』市町村自治研究会編。日本加除出版。2003。267p21cm。4-8178-2345-3

『電子自治体ーパブリック・ガバナンスのIT革命』榎並敏博著。東洋経済新報社。2002。293p20cm。4-492-21128-4
『自治体職員のためのIT指南』上村章文著。ぎょうせい。2002。247p21cm。4-324-06620-5

『地域・自治体運動のためのインターネット入門』黒田充著。自治体研究社。2000。142p23cm。4-88037-312-5
『電子自治体 2003年ネット革命で「役所」が消える』井熊均著。日刊工業新聞社。2000。230p20cm。B&Tブックス 4-526-04605-1

逐次刊行物
「地方自治コンピュータ総覧」自治省。地方自治情報センター。1973-2007

WEBサイト・コンテンツ(2007年以降の制作・または更新のものに限った)
電子行政:電子政府・電子自治体担当者のための情報満載 http://itpro.nikkeibp.co.jp/govtech/index.html
電子自治体情報 http://www.jj-souko.com/elocalgov/
総務省(電子自治体トップ) http://www.soumu.go.jp/denshijiti/index.html
電子政府の総合窓口 http://www.e-gov.go.jp/index.html
早稲田大学電子政府・自治体研究所 http://www.obi.giti.waseda.ac.jp/e_gov/
新電子自治体推進指針 http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/pdf/070320_1_bt1.pdf
地方自治情報管理概要 http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/pdf/070921_3_all.pdf
地方自治情報センター:電子自治体サポート http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/support/index.html
地方自治情報センター http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/index.htm
行政情報研究所 http://homepage2.nifty.com/npoais/index.htm地方自治体IT調達協議会 http://www.glocom.ac.jp/project/procurement/

電子自治体推進のための住民アンケートと改善のポイント http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/pdf/070523_2_si2.pdf

日本広報協会 http://www.koho.or.jp/index.html

Nippon-Net home page http://www.nippon-net.ne.jp/

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2008/03/16

自治体ホームページ論 1

0.はじめに
この「自治体ホームページ論」はテキストではなく、パスファインダーとして企画した。
つまり、「論」への案内が目的である。後半は、パスファインダーから逸脱したが。
筆者の能力不足で遺漏やミスが多いかと思う。あくまで道具の一つとして活用していただければ幸いである。
図書・雑誌については、筆者の住む市立と県立の図書館が所蔵する2000年以降発行のものに限った。
WEBサイトについては、全国規模の団体で、2007年末以降の更新履歴があるものに限った。

1.自治体とは何か
自治体のホームページは、自治体の職員が、コンピュータ業者の力を借りたりして、つくっている。誰のために、なぜつくるのか、基本的な討議を経ないで、その係りに配属されたからつくる。かつては、そのようにしてできたホームページも多く見られたが、現在はかなり改善されてきている。これも「自治体とは何か」「自治体職員は何をすべきか」等を自覚した職員や市民が増えてきているからだと思う。それで、自治体ホームページを良くしていくには、「自治体とは何か」をきちんと理解することから始めるべきだと思うので、先にそのための情報源を挙げておく。

図書
『行政ってなんだろう』新版 新藤宗幸著。 岩波書店。 2008。230p18cm岩波ジュニア新書。 978-4-00-500586-4

『自治体倒産時代』樺嶋秀吉著。講談社。2007。197p18cm講談社+α新書。978-4-06-272459-3
『着地点は「自治体」=「地域コミュニティ連合」』田中保尚著。せいうん(北九州)。2007。170p21cm 978-4-902573-36-7

『自治体をどう変えるか』佐々木信夫著。筑摩書房。2006。254p18cmちくま新書.。4-480-06324-2

『自治体のマネジメント改革』市町村アカデミー監修。 ぎょうせい。2005。219p21cm市町村アカデミー研修叢書
4-324-07195-0
『市民のための地方自治入門』改訂版 今川晃編著。実務教育出版。2005。277p21cm。4-7889-1415-8
『自治体再構築』松下圭一著。公人の友社。2005。261p22cm。4-87555-459-1
『コミュニティ再生と地方自治体再編』ぎょうせい。2005。213p21cm。4-324-07728-2

『自治体が地方政府になる』田嶋義介著。公人の友社。2004。205p21cm。 4-87555-446-X
『自立と協働によるまちづくり読本』大森彌ほか著。ぎょうせい。2004。364p21cm。4-324-06896-8
『市町村行政改革の方向性』佐藤克広著。公人の友社。2004。70p21cm。地方自治土曜講座ブックレット4-87555-386-2
『自治体法』近藤哲雄著。学陽書房。2004。277p21cm。4-313-31228-5
『財政危機下の自治体改革』日本都市センター企画・編集。日本都市センター。2004。117p21cm。4-930991-49-8
『自治体の政策形成力』森啓著。公人の友社。2004。54p21cm。地方自治土曜講座ブックレット4-87555-389-7

『地域コミュニティ論』山崎丈夫著。自治体研究社。2003。267p22cm。4-88037-378-8
『自治体の政策形成力』森啓著。時事通信社。2003。193p20cm。4-7887-0357
『自治体まちづくり』原昭夫著。学芸出版社(京都)2003。271p22cm。4-7615-2309-3

『現場直言!自治体実行主義』梅田次郎編著。ぎょうせい。2002。191p21cm。4-324-06839-9

『市町村合併と自治体の財政』川瀬憲子著。自治体研究社。2001。241p21cm 4-88037-340-0

『市民・行政・議会のパートナーシップを目指して』松山哲男著。公人の友社。2000。47p21cm。地方自治土曜講座ブックレット4-87555-361-7
『自治体の新政策形成戦略』清水江一著。ぎょうせい。2000。250p19cm。4-324-06200-5
『住民自治と行政改革』山崎正著。勁草書房。2000。200p22cm。4-326-30136
『転型期自治体の発想と手法』松下圭一著。公人の友社。2000。85p21cm。地方自治土曜講座ブックレット4-87555-354-4

逐次刊行物
「自治体学研究」。 神奈川県自治総合研究センター∥[編]。 神奈川県自治総合研究センター・研究部。 1998-
「年報自治体学 」 自治体学会著。 良書普及会1987-第一法規2003-
「住民と自治」自治体問題研究所著。自治体研究社(大阪)1978-2008
「地方自治」地方自治制度研究会著。ぎょうせい。1963-2008

WEBサイト
自治体学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jigaku/
地方自治研究機構 http://www.rilg.nippon-net.ne.jp/
地方自治総合研究所 http://www1.ubc.ne.jp/%7Ejichisoken/
自治体学 http://jichitaigaku.blog75.fc2.com/blog-entry-22.html
日本地方自治研究学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/umlgr/
日本地方自治学会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/localgov/
地方自治問題研究機構 http://www.jilg.jp/
地方自治経営学会 http://www.chihojichikeiei.jp/
地方財政情報館 http://www.zaiseijoho.com/
新・地方自治フォーラム http://www.pppnews.org/society/society.html
自治体問題研究所 http://www.bekkoame.ne.jp/i/jitiken/

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2008/03/15

自治体ホームページ論へ

数日前連載した「蝸牛角上の争い」の続編である。
「蝸牛角上の争い」は私憤であり、私憤で終わる。
これでは生産的でないと思った。

つまらない争いの記録でも、何らかの役に立つものにしておきたい。
そう思った。

そこで、まず、先の記録のタイトルを変更することにした。
「蝸牛角上の争い」から「自治体ホームページてんやわんや」へと変更する。
これで、「自治体ホームページ」での検索に引っかかることがあるだろう。

次に、、「自治体ホームページ」のパスファインダーを作成しようと思う。
パスファインダーとは、ブックリストや書誌のようなもので、図書館員が作成すべきものなのだが、実践例が少ないし、需要もすくない。実践を多くして、需要を増やさなければ、司書の社会的評価もあがるまいと思うのだが、肝心の司書も知らないような仕事なのである。

ここ数日、そのパスファインダーが頭の中にあるのだが、いいものが出来そうな予感がない。何よりも、私の能力不足が大きい。また、図書館現場に私がいないという環境の問題もある。だから、いま頭の中にあるパスファインダーは大変貧しい。そこで発表を迷っている。が、貧弱でもまず、公表してみよう。足りないところは、次の人がカバーしてくれるだろう。そう思うことにした。
 
ただ純粋のパスファインダーにはならない。かなり、私色の強いものになる。また、情報源への案内ではなく、情報そのものが露出する部分がある。それも私の勝手な見解を述べたものになる。それだけ、自治体ホームページについては情報が少ない。自分で書くしかないと勝手に思ったのだ。
明日から、数回に分けて連載する予定である。

  年寄りの智慧熱となる春の風


  

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2008/03/10

自治体ホームページてんやわんや 4

3, ホームページ改革は、職員の意識改革である。

 「コンピュータの導入で事務改革」を多くの企業や自治体が行った。どこでも、それなりの成果を収めてはいる。私も図書館職員だったとき、コンピュータ導入に具体的に携わった。その時、自らの時間を割いて、先進館の見学や関係情報の収集をした経験が在る。その中で今でも一番鮮明に覚えていることがある。「コンピュータを導入したら、それで図書館運営が良くなるということはない。今までの運営に欠陥があるところは、それが拡大されて出てくるだけである」という言葉である。書架整理がいい加減な図書館では、コンピュータが瞬時に探索書の所在を示しても、結局は探しきれない。かえって、利用者の不満が拡大されるだけであるという具体的な例とともに、結局は、図書館が誰のためにあり、どういう働きをすべきであるのかをきちんと理解しておくことの重要性を教えられた。

これを市役所において考えてみよう。市役所は誰のためにあるのか、その基本的な働きは何なのか、この根本を職員はきちんと理解しておかなくてはならない。そして、業務の遂行にあたっては常にこのことを忘れてはならない。残念ながら、市役所が、市役所職員に給料を提供する職場としてしか意識されていない感じが強くする。

「役所の出す指示に従うのが市民。まして、職員の仕事ぶりに注文をつけるとは、けしからん」 こういう感覚のまま仕事をしている職員も、皆無とはいえない現状がある。

「住民の要求を聞くことは、結局は財政逼迫につながる。だから、住民要求には耳を傾けるが、実施するとの言質を与えてはならない。丁寧に対応して、財政状況をよく説明し、トップにまで、話がいかないようにするのが、有能な職員である。」 こういう「常識」が、現在の自治体内にある。私もそういう自治体の職員だった。「退職金もでないようになってもいいのか」この財政当局の言葉に職員は怯み、「市民とともに協働して住みやすいまちをつくろう」なんて考えは、どこかのポスターの中のスローガンとしてしか意識していない。

ホームページが何のためにあり、誰のためにあるのか、こういう基本的な検討を導入前にきちんとしておくべきであった。それで導入経費が嵩むということはない。それをないがしろにして、いい加減なままスタートしておいて、手直しとなると経費が発生するので、財政当局が許してくれないと言い訳をする。(その経費も業者のいいなりということがある)そして、住民には少々の不便は我慢しろという。

根本問題は、職員の意識にある。職員の意識が変らないままで、市政がよくなるということはない。ホームページがよくなるということはない。迷惑メールが一日、百件も押し寄せるので、職員の仕事が大変なのだ。だから、住民は

      koho☆city.xxxxxxx..miyagi.jp
     (↑☆を半角@に変えてください)

くらいの作業はしてくださいと平気な顔をしていう。

また、メールフォームを利用して、質問を役所に対してしたら、自動返信装置で、質問者のメールそのままを、何のコメントをつけることもなく、直ちに打ち返してくる無作法さ。これもまた、迷惑メール撃退法の一つとして、やっていた。クレームをつけるとそのメールフォームを無くしてしまって終わりとする。利用者の利便を無視して恥じるところがない。

他の自治体のどこが、そんなことを住民に要求しているのか。県はどうか。政府はどうか。自分のところより大きな自治体がどういうスパム対策をとっているのか調べたことがあるのだろうか。今、我が市のホームページの上記の個所に、そういう作業を要求する理由が示されている。これが、私のクレ-ムの効果だとしたら情けない。こういう迷惑メール対策は、個人のレベルの対策なのだ。

まだ、まだ爺さんのグチはおさまらない。おさまらないから明日へと続きそう。だが、もう止める。暖簾に腕を押しても、馬の耳に念仏を聴かせても・・・。所詮、爺の独善に過ぎないのかも知れない。読者のご意見をお聞きしたいと思う。

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