図書館は第二の庁舎 その2
昨日は「避難所の名簿」を安否確認がし易いようにするには、図書館の技術が生きると書いた。カード型にして、記入項目を決め、配列して検索できるものにすれば、必死になって情報を得ようとしている人々の役に立つと確信しているからだ。
カードは図書館カードよりは大型のA5くらいでどうだろうか。記入項目は、
①氏名フリガナ②住所(丁目まで。あるいは行政区名)③年齢④性別
それに特記事項として、食品アレルギー等他の人と同一に扱われると困ることを忘れずに記入していただく欄を設けておくことが肝要だ。赤ちゃんの粉ミルクもいつも飲んでいる銘柄までの記入が必要だと思う。それから、このカードを基に、安否確認を求める人に回答していいか、どうかの確認欄は必須だろう。このほか健康欄・服用薬名への記入も、避難訓練時に周知していただければ可能となる(求められれば、予めの配布が有効)。
もちろん、このカード情報はすぐさまパソコンに入力して、検索が容易になるようにしていく。ここには、各避難所の情報が集約されていくのは当然である。
このパソコンでの専用ソフトといおうか、標準ソフトといおうか、モデル制作を前もってしておき、テストをすませておく。これは全国通用の標準化が可能で、安価な商品になってもいいと思っている。あるいは、いまの青年図書館員には簡単に手作りできるのだろうか?
避難所の住民の移動は、何回かあるので、そのつどの更新が重要(その更新情報の収集をどうするか、こまかい配慮がなくてはなるまい)。また、過去情報の保存も、求められることがありうることに留意したほうがいい。
それから、新聞社や放送局と前もって協定を結んでおき、安否情報報道からの転用引用許諾を得ておくことも肝要。これらの情報を避難所名簿に追加していき、より広範な安否確認ができるにツールに組み立てていく仕事が図書館員の仕事となる。
このようなツールが構築できれば、「○○町の△△さんの情報をお願いします」との問い合わせに対応できるコールセンターが完成する。「この方は、最初○△避難所においでで、何月何日に□○避難所に移られておりましたが、XX新聞の報道によりますと、集団で隣りの町に出来た仮設住宅に移られたようです」という回答が可能になるのだ。
今日は「安否情報確認ツール」を図書館員が構築し、運用すべきだという主張をした。図書館員は、人名の扱いに慣れている、パソコン検索に慣れている、プライバシー感覚が優れている、そして、なによりも人の役立つ情報をすぐに提供することが本来の業務だと認識しているからだ。
以上は、「図書館第二庁舎論」の各論細部だが、神は細部にやどる、私の主張の中心精神だけは、賢明なる読者諸君に伝わったと思う。したがって、もう総論には戻らないままで、この管見披瀝を終わることにする。
瓦礫山隠す海霧夏間近
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